静岡の鏡加工場から、職人・手磨きの鏡をお届けします。

鏡の梱包方法について、失敗しないための具体的な手順と注意点を詳細に解説します。

1. 準備する道具と選び方

適当な資材を使うと破損の原因になります。以下のものを用意してください。

  • 養生テープ:鏡面に貼る用。ガムテープは粘着剤が残るため避けてください。
  • 気泡緩衝材(プチプチ):粒が大きいタイプ(大粒)が衝撃吸収力が高く最適です。
  • 厚手のダンボール:鏡のサイズより一回り大きいもの。巻きダンボールも便利です。
  • 新聞紙や紙の緩衝材:ダンボールの隙間を埋めるために大量に使用します。
  • 布テープ:ダンボールの梱包・固定用。粘着力の強いものを選びます。

2. 詳細な梱包ステップ

ステップ1:鏡面の保護と飛散防止

鏡の表面をきれいに拭き、ほこりを取り除きます。養生テープを、鏡の端から端まで「X(十字)」または「米の字」になるように貼ります。これにより、万が一強い衝撃が加わっても、ガラスが粉々に飛び散るのを防ぎます。

ステップ2:角(コーナー)の集中補強

鏡が最も割れやすいのは「角(四隅)」です。小さく切ったダンボールや、厚手のプチプチを四角形(またはL字型)に折ります。それを鏡の4つの角に当てて、テープでしっかり固定します。あらかじめ角を分厚くしておくことで、床に置いたときの衝撃を逃がします。

ステップ3:プチプチでの全体巻き(3層以上)

床にプチプチを広げ、その上に鏡を置きます。鏡全体を最低でも3周以上ぐるぐると巻き、完全に包み込みます。巻き終わったら、端の余ったプチプチを内側に折り込み、布テープでガッチリと留めます。この時点で、触ったときに鏡の硬さを感じないくらいの厚みが理想です。

ステップ4:ダンボールでの外装・ケース化

通常の箱に入らないサイズ(全身鏡など)の場合は、ダンボールを解体して自作します。大きめのダンボールを切り開き、平らにします。プチプチで包んだ鏡を中央に置き、ダンボールでサンドイッチ状(または巻き寿司状)に挟みます。鏡が中で動かないよう、ぴったりサイズに合わせてダンボールに折り目をつけ、布テープで全ての辺を隙間なく密閉します。

梱包の手順イメージ

角の保護

一番壊れやすい四方の角を厚手のプチプチや段ボールでしっかり保護する。

鏡面の保護

鏡の表面に板ダンボールをあて、全体をプチプチで隙間なく包む。

箱詰め

ダンボール箱に入れ、すき間に丸めた新聞紙などを詰めて動かないようにする。

ワレモノ注意

封かんと表示

ガムテープでしっかり留め、表面に「ワレモノ注意」「取扱注意」と書く。

梱包の全体像
梱包のアップ画像1
梱包のアップ画像2
梱包のアップ画像3
梱包のアップ画像4

3. 配送・運搬時のプロのテクニック

安全に鏡を届けるために、最後の仕上げと確認を確実に行いましょう。

箱の中の固定確認 梱包後に軽く揺すり、中で「ズレる」感覚がないか確認。
【対処法】 隙間がある場合はダンボールの端を一度開け、丸めた新聞紙などをギチギチに詰めて完全に固定してください。
外側への注意書き
(重要)
ダンボールの目立つ場所に、油性ペンで大きく以下を記載します。
  • 「ワレモノ注意」
  • 「取扱注意」

よくあるご質問

A. 配送(宅配便)の場合は不可、自力での引っ越しなら毛布のみ可能です。宅配便は他の荷物と積載されるため、毛布だけでは衝撃に耐えられず割れるリスクが非常に高くなります。自力で運ぶ場合(車に載せるなど)は、厚手の毛布で厳重に包み、隙間に挟んで固定して「立てた状態」をキープできるなら代用可能です。
A. 梱包が不十分だと断られるケースがあります。規定サイズ内であれば受付自体は可能ですが、中身が「鏡(ガラス製品)」であると伝えた際、窓口で梱包状態を確認されます。揺らして音が鳴るような簡易梱包では引き受けてもらえないため、前述の「ダンボール3枚挟み」などで完璧に梱包した状態で持ち込んでください。
A. シール剥がし液、または「中性洗剤」や「エタノール」で綺麗に落ちます。粘着剤が残った部分に、少し薄めた台所用中性洗剤や消毒用エタノールをつけ、ラップを被せて数分置きます。その後、柔らかい布で優しく拭き取ると、鏡を傷つけずにベタつきを取ることができます。
A. ガラス同士が直接触れ合わなければ可能ですが、1枚ずつ別々に梱包するのが安全です。どうしても同梱する場合は、鏡同士がぶつかって割れる「共割れ」を防ぐため、1枚ずつ個別にプチプチで3重に包んだ上で、間に厚紙を挟んで重ねてください。ただし、重量が増すと落とした時の衝撃も大きくなるため、高価な鏡は1箱につき1枚で送るのが基本です。
A. 当店の鏡をご購入いただいた場合、お届けしてから7日以内にご連絡をいただければ無償で代品をお送りいたします。

📖まとめ


プチプチの「表裏」を使い分ける鏡に直接触れる1枚目は、凸凹(粒)の面を「外側(自分側)」に向けて巻きます。粒が鏡に密着すると、夏の暑さや湿気で粒の丸い跡が鏡面に転写され、取れなくなるトラブル(化学変化)があるためです。2枚目以降はどちらでも構いません。

会社概要

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