作業工程
ガラスのカット(切断)
メーカーから届く巨大な原板ガラスを、注文サイズに合わせて専用のマシン(自動ガラスカッター)で精密に切り出します。

エッジの研磨(面取り)
カット直後の断面はカミソリのように危険です。専用研磨機に通して丸く滑らかに削り、安全な状態に仕上げます。


検品・梱包(職人の技)
傷や気泡、塗装の剥がれがないかを、1枚ずつ人間の目でチェックします。


小さな工場ならではの製造工程の流れ
ガラスのカット
ミリ単位のオーダーメイド対応。職人が「ガラス切り(ダイヤカッター)」を使い、変形鏡(丸型、楕円、波型など)も手作業で切り出します。
研磨(面取り)
直線は小型研磨機、曲線や特殊カットは「手押し研磨」で繊細に調整。押し当てる強さや角度は職人の感覚が命です。
大手と小さな工場の違い(比較表)
| 比較項目 | 大規模工場 | 小さな工場(当工場) |
|---|---|---|
| 生産体制 | 同じものを大量に生産(量産型) | 多品種・小ロット・高品質 |
| カット 形状対応 |
定型サイズの自動大量カットが中心 | ミリ単位オーダー、変形鏡(丸・波型等)対応 |
| 研磨技術 | 機械による一括処理 | 直線は機械、曲線や特殊形状は「手押し研磨」で微調整 |
| 検品 品質管理 |
スピード重視の効率的チェック | 1枚ずつ強い光と目視でじっくり徹底チェック |
| 特注品 端材活用 |
個別対応や端材の利用は困難 | コンセント避けなどの複雑な特注対応&端材のDIY活用 |
小さな工場にしかない「リアルなこだわり」
1枚にかける検品時間の長さ
「絶対に不良品を出さない」ため、鏡を斜めに傾けながら1ミリ以下のキズや銀膜裏のシミ(シケ)も見逃さないじっくりとした検品を行います。
端材(はざい)の有効活用
大手で廃棄される端材も大切な資源。「10cm角ミニミラー」等に手作業で細かくカットし、雑貨用や地域のクラフト市用としてストックします。
「特注品」への圧倒的な対応力
「コンセント穴を避けてほしい」「文字を入れたい」といった、大手が断るような複雑なリクエストにも職人が知恵を出し合って応えます。
よくあるご質問
Q. 浴室や洗面所の鏡の端が、黒くシミのようになってきました。直せますか?
大変申し訳ございませんが、一度発生した黒いシミ(「シケ」と呼ばれる銀膜の腐食)を修理することはできません。水分やカビ取り剤などの薬品が鏡の端から内部に入り込み、裏面の銀を酸化させたためです。予防のため、入浴後は鏡の水気をワイパーや乾いた布で拭き取っていただくようご案内ください。交換の際は、端面に防湿加工を施した「防湿鏡」をおすすめします。
Q. 鏡がくもって見えません。おすすめのお手入れ方法は?
日常の白い曇り(水垢・ウロコ)には、クエン酸水(またはお酢)での拭き取りが効果的です。水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性で中和します。
1.クエン酸水を吹き付けたキッチンペーパーを鏡に貼り、1〜2時間パックする。
2.ペーパーを剥がし、丸めたラップで優しくこすり落とす。
3.最後に必ず水拭きと乾拭きをして、酸が残らないようにする。
※注意:硬い研磨剤やタワシは、ガラス表面を傷つけるため絶対に使用しないでください。
Q. 鏡を見ていると、なんとなく頭が痛くなったり酔ったりする気がします。
鏡の「映像の歪み」が原因である可能性がございます。
安価な薄いガラスや、取付面の壁が平らでない場合、鏡がわずかにたわんで像が歪むことがあります。工場では全数検査を行っていますが、万が一初期不良(JIS規格以上の歪み)がある場合は速やかに良品と交換いたします。
Q. 壁に鏡を貼り付ける際、市販のシリコン接着剤を使っても大丈夫ですか?
一般的なシリコン接着剤は絶対に使用しないでください。 鏡裏面の塗装を溶かし、数ヶ月で銀膜を腐食(黒変やシマ模様の発生)させます。必ず「ミラー専用接着剤(変性シリコーン樹脂系・速乾型など)」または「ミラーマット(両面テープ)」を併用して施工してください。酸性やエポキシ系の接着剤はNGです。
Q. 「普通鏡」と「高透過鏡」の違いは何ですか?
ガラスに含まれる鉄分量による「色の再現性」が違います。
普通鏡(一般鏡): ガラス特有のわずかな緑みがかった色になります。一般的な洗面台や姿見にはコストパフォーマンス面も含めこちらが最適です。
高透過鏡: 鉄分を極限まで除いたガラスを使用。緑みがなく、肌の色や洋服の色が「そのまま」リアルに映ります。アパレル店舗、コスメカウンター、美容室、美術館など、正確な色再現が求められる場所に強くおすすめします。



