静岡の鏡加工場から、職人・手磨きの鏡をお届けします。

失敗しないオーダーミラーの頼み方は、「正確な採寸」「設置場所に合わせた鏡の種類選び」「搬入経路の確認」の3点を確実に押さえることです。オーダーミラーは1mm単位で製作する完全受注生産のため、発注後の変更や返品ができません。失敗を防ぐための具体的な手順とチェックポイントをまとめました。

1. 「サイズ・高さ」の決め方と採寸のコツ

サイズの間違いは最も致命的な失敗につながります。

姿見(全身鏡)の基準: 全身を映すには、「鏡の上端」を一番背の高い人の身長と同じ高さに合わせます。鏡自体の長さ(高さ)は最低120cmあれば、床から60cm浮かせて設置しても全身が映ります。

壁一面・店舗ミラーの基準: 天井までぴったり収める場合のサイズ選定は、「天井高マイナス15〜20mm」にするのが鉄則です。建物の歪みによる干渉を防ぎ、施工時のクリアランス(隙間)を確保するためです。左右は「それぞれ5mm程度」クリアランスを確保してください。

プロへの依頼も検討: 自分で測るのが不安な場合は、職人に1mm単位で現場下見採寸をしてもらうと確実です。

2. 用途に合わせた「鏡の種類」の選び方

設置する部屋の環境に合わせて、適切なガラス・加工を選ばないと、サビや歪みの原因になります。

玄関・リビング・スタジオ: 歪みがなく標準的な「クリアミラー(普通鏡)」や、青みがなく肌の色を正確に映す「高透過ミラー」がおすすめです。

洗面所・脱衣所・浴室: 湿気が多い場所では、サビを防止する「防湿加工(防湿ミラー)」が必須です。

割れやすい場所: 子供部屋には、万が一の衝突でも破片が飛び散らない「飛散防止フィルム加工」を施すか、アクリル製・フィルム製の「割れない鏡」を選びます。ジムやトレーニング施設で使う割れない鏡には、ガラスの代わりに高精度なポリエステルフィルムを使用した「フィルムミラー(リフェクスミラーなど)」が最適です。

3. 見落としがちな「搬入経路」の確認

大型のミラーを注文する場合、エレベーター、階段の踊り場、玄関ドア、廊下の曲がり角を「鏡が通れるかどうか」必ずクリアランスを確認してください。せっかく鏡を作っても、部屋まで運べずに納品不可となる失敗が多発しています。

4. エッジ(小口)処理の選択

フレームなしで鏡をそのまま貼る(突き付け施工など)場合、端の処理を選びます。

糸面取り(小口磨き): すっきりとシンプルに見せたい場合

巾広面取り: 縁を斜めにカットして、高級感やキラキラした装飾性を持たせたい場合

糸面取りの断面図
巾広面取りの施工例

「歪み(ひずみ)」を防ぐ厚みの選び方

大きな鏡ほど、ガラスが薄いと歪みが生じて景色や体がグニャグニャに映ってしまいます。

厚さ5mm(推奨): 姿見、洗面台、ダンススタジオなど、人が日常的に映る鏡の業界標準です。歪みがほとんど出ません。

厚さ3mm: 小物用や小さな家具用です。姿見サイズで3mm厚を選ぶと、壁のわずかな凹凸を拾ってしまい、必ず映りが歪むので避けてください。

「枠(フレーム)あり」か「枠なし(ノンフレーム)」か

見た目の印象だけでなく、施工難易度やコストが変わります。

枠なし(すっきり・広く見える): 壁と一体化するため、部屋が広く見えます。ただし、壁が歪んでいると鏡の端に隙間ができるため、コーキング(隙間埋め)処理が必要になります。

枠あり(インテリア性・施工が楽): フレームが壁の凹凸を隠してくれるため、多少の壁の歪みがあってもきれいに収まります。

注意

鏡の重さは想像以上に重いため(一般的な5mm厚の鏡で1㎡あたり約12.5kg)、壁の材質に合わせた固定方法を選ばないと、鏡が脱落する危険があります。

石膏ボード壁: 一般的な住宅の壁です。直接ネジが効かないため、壁の裏にある「下地(木柱)」の位置を探すか、石膏ボード専用のアンカー・固定金具を使用します。

コンクリート壁: マンションの外壁に面した壁などに多い構造です。接着剤(ミラーマットと速乾ボンド)を併用して直接貼り付けるのが一般的です。

普通鏡 5mm厚 参考価格
(mm単位・税別)

サイズ フチ加工 ミラー価格
1500 × 450 糸面 9,300円
2100 × 800 糸面 30,200円
1800 × 1200 糸面 32,500円

よくあるご質問

Q1. 賃貸物件でもオーダーミラーは設置できますか?

A. 設置できますが、方法が限られます。

賃貸では壁に接着剤(ミラーマットなど)を塗って直接貼ることは原則不可です。退去時に壁紙や石膏ボードを大きく破損するためです。石膏ボード用のピン(穴が目立たないタイプ)で固定できる「軽量なミラー」を選ぶか、[賃貸用アタッチメント金具]が付いた鏡、あるいは壁に立て掛けるタイプの大型ミラー(転倒防止対策必須)をオーダーするのが安全です。

Q2. 鏡の「映りの歪み」を絶対に無くすにはどうすればいいですか?

A. 「5mm厚以上の鏡を選ぶこと」と「平らな下地に貼ること」の2点が必須です。

鏡自体がどれだけ高級でも、貼り付ける壁がわずかでも反っていたり凸凹していたりすると、鏡がしなって歪みの原因になります。壁の凹凸が激しい場合は、一度壁に平らな合板(ベニヤ板など)を捨て貼りし、その上から鏡を施工することで歪みを完全に防げます。

Q3. DIYで貼る場合、接着剤は何を使えばいいですか?市販のボンドで大丈夫?

A. 必ず「ミラー専用の接着剤(ミラーマットとミラーボンド)」を使用してください。

一般的な多用途ボンドや木工用ボンドを鏡の裏面に塗ると、ボンドに含まれる化学成分が鏡の裏の銀膜(反射層)を侵食し、鏡の表面に黒いシミやサビ(シケ)が発生します。「ミラーマット(両面テープ)」で初期固定し、隙間に「ミラー専用変性シリコーンボンド」を塗布して固定するのがプロの標準施工です。

Q4. 届いた鏡が「思っていたより青っぽい(緑っぽい)」のですが、不良品ですか?

A. 不良品ではありません。一般的なガラス鏡の仕様です。

通常の鏡(クリアミラー)は、ガラスに含まれる鉄分の影響で断面や映りがわずかに緑がかって見えます。特に白い壁に貼ると、鏡の中の白が少しトーンダウンして見えます。アパレル店舗やメイク用、真っ白なインテリアに合わせたい場合は、鉄分を排除して作られた「高透過ミラー(高鮮明ミラー)」をお選びください。

Q5. 鏡のサイズを「コンセントやスイッチの直前」まで攻めたいのですが可能ですか?

A. 最低でも「5mm〜10mm」のクリアランス(隙間)を空けてください。

職人が施工する際、鏡を壁にピタッと合わせるために数ミリの「逃げ(動かすスペース)」が必要です。余裕がないと、コンセントカバーに干渉して鏡が浮いたり、最悪の場合ガラスが割れます。コンセントを鏡の中に完全にくり抜いて納める「開口加工(穴あけ加工)」もオーダー可能ですが、加工費が跳ね上がるため、基本は干渉を避けるサイズ設計が賢明です。

📖まとめ


壁掛け姿見を「床から浮かせる」メリットは、「コンパクトな鏡でも、位置次第で頭からつま先まで全身が映るから」です。高さ120cmの鏡でも、床から約30〜40cm浮かせて設置すれば、身長180cmの人の全身をカバーできます(約1m〜1.5m離れた場合)

会社概要

会社名 有限会社 村松鏡店
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電話番号 054-643-7102
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営業時間 平日 8:30 〜 17:30